東京演奏会企画

演奏会でお客さんを楽しませる


音楽的に優れた人というのは世の中にたくさんいて、
もしかしたらあなたはそういった人達よりも音楽的に劣っているかもしれません。

しかし。

お客さんを楽しませることができるかどうかはまた別の話なのです。

何万人も集客するプロのアーティストのことを考えてみてください。必ずしもみんな演奏が上手いとは限りません。
上手いわけではないのに、胸に響く演奏をする人達がいるのです。

YouTubeの動画を漁ってみてください。歌の上手い人、ピアノが上手い人などが、たくさん演奏動画をアップしています。
しかし彼らはプロになれてはいないのです。

人は音楽を演奏の良し悪しだけで判断してはいないということがわかるはずです。
それならば人を楽しませるには何が必要なのか。

身を削ることです。
つまり全身全霊で音楽に取り組むこと、
一瞬たりとも手を抜かずに演奏することです。

たとえば額から汗をとばして演奏する姿。
目を見開いて歌う表情。
ホール全体を震わすような音。
逆に耳をすまさないと聞こえないような繊細な音。

そういったものからお客さんは知るのです。この人は身を削って音楽をやっていると。
そして演者が全力でやっていると知ったお客さんは、必ずそれ相応の態度でレスポンスをしてくれます。
じっと目を離さず、耳をそばだてて聞いてくれるのです。

聴いていて楽しい演奏とは、笑える演奏や踊れる演奏ということではなく、
感情を揺さぶられる演奏のことです。
身を削って音楽に取り組めば、それは自然と音や態度に表れます。
それが結果としてお客さんの感情を揺さぶるのです。

ミスしてもヘラヘラしないでください。
練習不足を言い訳にしないでください。

真摯に音楽と向き合ってください。
ステージ上では常に堂々としていてください。

そんな演者の姿を見たお客さんは、きっと演奏の巧拙に関わらず感情を揺さぶられることでしょう。
そして演奏会中に様々な感情を体験したお客さんは、きっと楽しかったと感じて帰ることでしょう。
 

 
演奏会ドレスのドレスルームアミ