東京演奏会企画

お客さんが集まる演奏者の特徴

いきなりですが「集客数」と「コンサート数」は、比例しません。
むしろ、減少傾向になるパターンが多く見られます。
何故そのような現象が起きるのか?

バンドでの例えになりますが、4名編成のバンドだったとします。最低でもひとり「10人」のお客さんを呼ぼうという割り振り(ノルマ)を決めたとしますが、そこにご家族や親戚や親しい友人を数に入れたとして、当日その人達にチャージを払ってとは言えないのが現実ではないでしょうか。数は集まったとしても、次回に同じような見込みができるとは限りません。ここで問題なのは、あなたのバンドは"誰に向けて"演奏しているのでしょうか。という事です。

集客力のある演奏者のライブ特徴として共通している点は。

「楽しい」「ワクワクする」「感動する」「新鮮」

 実はこれらは演奏スキルの話とはちょっと異なります。様々なメディアで多様化した現代とよく言われていますが、これはコンテンツが細分化しただけの話であって、選択肢が増えているわけではありません。同じ味のピザを何枚にも小さく切っているだけの事と同じです。

ではどうしたら良いのでしょうか?


 「場を提供する」という コンセプトを考えてみてはいかがでしょう。お客さんが義理や誘われたから仕方なく来たのではなくて、そのライブが行なわれる空間(場)に参加したい!を、来場動機形成の一因だとすれば、いかにそういった”場”を提供できるかを企画すればいいのです。

 具体的には、毎回ゲストアーティストの演奏があったり、いつもはビールとペットボトルの水しかないような会場にワインを持ち込んでみるとか、食事がなければケータリングなどのサービスも可能かと思います。実際、筆者は何もないライブハウスでこういったイベントライブを何度も開催しました。お客さんの反応はとても良かったです。
 

 このように会場側との新しい試みが展開されれば、お客さまの来場動機は増加していくのかもしれません。会場(ハコ)がカルチャー配信の拠点となって、様々なサービスや、演奏(コンテンツ)を提供する。そんな小さなムーブメントが起こればもっと音楽は楽しくて身近は存在でいられるのではないでしょうか。

 

あっ!お客さんの集まる演奏者の特徴についてまったく記述するのを忘れていました。でもこれはとてもシンプルなのです。
「お人柄」がまず一番で、「良い演奏」+「告知力」これを上回る要素は現段階では思い浮かびません。

演奏会ドレスのドレスルームアミ